- 宅建は若い内に受けないと意味ないんじゃない?
- 50代から資格試験なんて無理でしょ
- ユーキャンで不合格だったのは私だけ?
こんな悩みや疑問をお持ちの方にリアルな不合格体験をお届けします。
宅建試験を受験した経験がある方ならご存じかと思いますが、50代以上の方が試験を受けている姿は決して珍しくはありません。
年齢を気にして宅建を受験しないのは、機会損失とも言えるでしょう。
本記事では50代の方が宅建試験を受験した様子をご紹介いたします。
受験するのに1歩が踏み出せない…というはぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
挑戦は何歳からでも自由です【通信講座で挑む宅建試験】
51歳、宅建試験を目指すきっかけ
私は51歳の時、令和元年度の宅建士試験を受験しました。
司法書士事務所の補助者として勤務しておりましたので、不動産売買の勉強になると思ったのがきっかけです。
社内規定で資格手当が付くこともモチベーションのひとつでした。
実はこれが2回目の挑戦です。
その際は書店で宅建士受験のための教科書や過去問題を購入し、独学での合格を目指しましたが、結果は不合格。
今回はその時の反省を踏まえて、勉強法をどうするべきか非常に悩みました。
過去の反省からユーキャンを使っての挑戦を選択
独学で不合格だった過去の経験を踏まえて、今回は通信講座を選択することに。
以前やっていた過去問を繰り返すだけの勉強では不安だったからです。
通信講座では法改正などにも対応している点も安心材料でした。
なるべく費用をかけずに受験したいと思いユーキャンの通信講座を選びました。
費用は6万円代。教育訓練給付金が受けられる対象の講座ということも決め手です。
ユーキャン学習のリアルをお届けします。
ユーキャンは平成30年の年末に申込みましたので、約10ヶ月の学習期間をとることができます。
仕事・家事をしながらの受験勉強になるので、なるべく早くから取りかかることが必要と考えていました。
ユーキャンの教材はテキストと問題集、添削課題が入っており、web講義が受講できるという内容です。
web講義は通勤時間やスポーツジムで運動中に視聴できるので便利でした。
ただ正直、このweb講義の内容がもう少し面白くなればいいのに…とは思いました。淡々とテキストを読み上げている感じです。
そのためweb講義は分からない分野だけ参考程度に聞いていけばいいと割り切って勉強することにしました。
学習を習慣化する工夫は環境を作ること
毎日少しでもテキストを開いて、とにかく1問でも解いていくことを習慣化しました。
自宅ではなかなか集中できないので、図書館の学習室に通うことに。
平日は用事がなければ18時から19時位まで図書館で勉強。
休日は溜まった家事をこなさなくてはいけないので、自宅で1時間程度の学習でした。
自宅でなかなか集中できない方は図書館やカフェなど、環境を変えるのはオススメですよ。
ユーキャン学習での反省点
ユーキャンで教育訓練給付金を受給するには、決められた期限までに添削課題をすべて実施する必要があります。提出するだけではダメで、課題合格点を取らなくてはいけません。
私のスケジュール管理が甘かったこともあり、添削課題はテキストを見ながら解答して慌てて提出しました。これでは課題内容が記憶に残ることもありません。
添削課題を出すためだけの時間は、勿体ないことをしたと反省しております。。
一方、スマホでテキストが読めたり問題演習ができたりする点はかなり活用しました。
会社の昼休み、電車での移動中などに取り組めるのは非常にありがたかったです。
【各分野の考察】学習を進めてみて思うこと
宅建の試験はざっくりいうと権利関係、宅建業法、法令上の制限の3分野から出題されます。
学習を進めてみて、各分野について私の感想と考察をご紹介します。
権利関係を独学で進めるのはかなり大変
権利関係は民法が中心ですので、勉強するとなると理解に時間がかかります。
ただこの分野は個数問題が出づらいので、その点では助かりました。
毎年、判決例を利用した問題が最初の方に出題されることが多いように思います。
試験当日、緊張した状態で読みなれない法律用語を目にするとパニックに陥ってしまうことも。
権利関係は独学よりも通信講座、通信講座よりもスクール通学の方が理解しやすい分野でしょう。
宅建業法は独学でもほぼ問題なし
宅建業法は、繰り返し時間をかけて暗記すれば得点できる科目です。
ただ近年、個数問題や組合せ問題が多くなっている点に注意。
他にも過去問と似ている問題で、キーワードだけを頼りに解答すると間違えることが多くあります。
暗記科目ながら範囲もそこまで広くないので、宅建業法は独学でも対応しやすいでしょう。
法令上の制限は不動産業界の未経験者は苦労するかも
法令上の制限は、日常生活でも知っておいてためになる知識が詰まっている分野です。
この分野は暗記することが多い上、不動産業界で働いているかどうかで難易度が大きく違うと思います。
例えば「都市開発」と聞いて何となくイメージできる人とできない人ではスタートラインがまったく違います。
イメージできる人は独学でも問題ないですが、そうでない方はweb講義などが使えるような学習方法を選ぶ方が無難かもしれません。
通信講座にお金をかけられない人はYouTubeを駆使することをオススメします。
【結果は不合格】敗因は宅建業法
ユーキャンにも費用がかかっているので、何とかして令和元年度の試験で合格したかったというのが本音です。
試験後の夕方に自己採点した結果は34点でした。その年の合格ラインは35点。
1点足りずの不合格。
意気消沈しました。
あと1点、何が足りなかったのか考えました。
- 宅建業法は、満点ではありません
- 権利関係は、受験者平均点より上
- 法令上の制限は、ほぼ平均点
敗因は、宅建業法でした。
【来年リベンジに向けて】ユーキャンの再申し込みを決意
リベンジに向けて分野ごとの方向性を考えました。
- 宅建業法:覚えた知識の定着と引掛け問題で失点しないように問題慣れする
- 法令上の制限:記憶した数字を忘れないようにとにかく繰り返し問題を演習する
- 権利関係:読解力を上げて試験では時間をかけすぎないようにする
考えた結果、ユーキャンの講座を再度申し込みすることを決意しました。
1年使ってみて非常にわかりやすかったのと、また費用がかかったとしても絶対に来年合格したいという気持ちが強かったのが理由です。
スキマ時間に活用できるオンライン演習も高ポイント。
ただweb講義については、YouTubeなどで分かりやすい動画を探していこうと思います。
まとめ【挑戦に年齢は関係ありません】
本記事では50代からの宅建挑戦エピソードをご紹介しました。
ユーキャンの通信講座で挑んだのですが、結果は1点足りずの不合格。
宅建試験は50問しかないので、1点の重みは思っている以上に大きいのです。
さらに民法や法令上の制限を独学で理解するのは不動産業界で働いている方以外は多少ハードルが高めです。その場合はユーキャンなどの通信講座を利用するのが有効でしょう。
そしてこの方はしっかり翌年の宅建試験で合格されたとのこと。挑戦するのに年齢は関係ありませんね。
参考になれば幸いです。