- 何回受験しても宅建試験に合格できない
- みんな簡単に合格してるのに…自分はダメなんじゃないか?
- スクール通学さえすれば合格できるんでしょ?
そんなお悩みや疑問を抱えている方に、リアルな不合格体験をお届けします。
ネットで宅建試験を調べてみると「3ヶ月で合格!」とか「独学で問題なし!」といった華やかな言葉が出てきます。
はっきり言って、宅建試験はそんなに甘いものではありません。
しっかり準備して挑んでも合格できるとは限らない難関資格なのです。
本記事では独学やスクール通学で全力受験しているにも関わらず合格できない方の体験談をご紹介いたします。
失敗体験から問題点を発見することができれば、合格までのルートが見えてくることでしょう。
目次
不動産業界に転職したことで宅建受験を決意
27歳の時に地場の住宅会社へ転職をしたことが宅建を受験するきっかけです。
その住宅会社では不動産売買専⾨のFC (フランチャイズ)に加盟しており、そちらの部署で働くことになりました。
当初は畑違いな職場で宅地建物取引⼠がそこまで必要という意識はありませんでした。
しかし契約を重ねるうちに重要事項説明書を読めないことへの罪悪感が芽生え始めます。
会社としても宅建取得を強く推奨していたので、一念発起して宅建受験を志す決意をしました。
独学と日建学院で臨むも4度の不合格
令和3年度の宅建試験で4回⽬の受験となります。
決して手を抜いて勉強しているわけではないのですが、合格点が遠いのです。
1年目から順を追って当時どのような学習方法をとったのか、詳しくご紹介していきます。
1年目は独学で挑戦
1年⽬は会社の先輩からの「独学でも受かる試験で200時間くらい勉強をすれば大丈夫」という言葉をを信じました。
書店で参考書、過去問題集を購⼊し、7⽉頃から勉強を開始。
まず参考書を読み内容を把握した後、過去問題集を解いていくというスタンダードな方法です。過去問は12年分取り組みました。
勉強時間は平⽇に2時間、休⽇には5〜6時間程度。
ただ仕事をやりながらだと中々毎⽇はできません。
それでも参考書と過去問題集は3週ほどやり遂げました。
結果は不合格。
独学の勉強では参考書、過去問題集をもっと効率良く使⽤しないと合格はかなりむずかしいと痛感しました。
2年目は日建学院への通学に切り替え
2年⽬では意を決して⽇建学院に申し込みをしました。
日建学院では始める時期に合わせて様々なコースが存在します。
- 1月下旬からのスーパー本科コース
- 4月中旬からの本科コース
- 6月中旬からの短期集中コース
- 8月上旬からの直前対策コース
- 10月上旬からの直前攻略コース
私はこの中から6月からの短期集中コースを選びました。宅建本試験が10 ⽉なので4ヶ月間の通学学習です。
またこの年は宅建登録講習を受け、5問免除を受けました。
しかし結果は不合格。
日建学院は通学することで半ば強制的に勉強時間を捻出できるので、忙しい方にはかなりオススメだと感じました。
3度目の正直は?通信講座へ切り替えて再挑戦
3回⽬は昨年が惜しかったこともあり、⽇建学院の通信学習を選択しました。
年明けすぐからWeb講習を観ることができたので、リベンジに燃えていました。
しかし、Web講習は少しずつ更新されていくので勝⼿に進めることはできません。
通学と違い⾃分でスケジュール管理をする必要があるため、通信講座は自制心を強く持つことがコツです。
早朝にWeb講習でのインプット、仕事後に過去問題集でのアウトプットを⾏うようにして学習の習慣化に力を入れました。
それでも試験は不合格。
スマホでもWeb講習を受講できるため、場所を選ばずに学習ができる点は非常にありがたかったです。
独学で4度目の挑戦!宅建試験の壁は厚い
4回⽬は独学での勉強⽅法に戻しました。
去年に使⽤した参考書、過去問題集、宅建学習の有名YouTuber、スマホアプリ、直前ヤマ当て問題集を使⽤しました。
今までは分野ごとに満遍なく学習を⾏っていましたが、今回は宅建業法に重点をおいて学習することを意識することに。
最も問題数の多い宅建業法を満点に近づけるための工夫です。
実践に近い模擬テストは3回⾏い、すべて37点以上とれていたため、今度こそは合格できるだろうと思っておりました。
しかし結果はまさかの不合格。
4回の宅建不合格を受けて思うこと【改善点を考察】
試験中のメンタルコントロールが重要と感じた話
宅建本試験では緊張により実力が出せないことがあります。
頭が真っ白になり、普段であればなんてことない問題文も「何言ってるんだこれ?」となることも多いのです。
そういう方はぜひ問題の順番を無視して宅建業法から解いていくことをオススメします。
宅建業法は比較的カンタンですので、正解するうちに緊張が溶けていきます。
バカ正直に権利関係から解いていくと、問題文でつまづいてしまい、試験開始10分でパニックに陥るなんてことも…
いかに本試験でのメンタルコントロールをするかも今後の課題となるでしょう。
宅建試験はそもそも文章を読み解く力が必須です
宅建試験に挑むうえで文章を読み解く力は非常に重要です。
正直、仕事も不動産関係ですので宅地建物取引⼠としての知識はかなりあると思います。
それでも試験に合格できないのは問題文が正しく読み取れていないことが原因の1つです。
正しく文章を読み解き、出題者がどのような答えを求めているのかを考えなくてはいけません。
特に権利関係では問題文を読むだけではなく、登場人物の相関関係を図に書いていくといった工夫が必要です。
試験と近い環境での学習が大事
より試験に近い環境のテストを数多くこなすことが必要です。
試験ではどうしても時間がなくなることがあり、各項⽬の時間配分がとても重要になります。
本番に近い環境で練習をすることで、緊張してパニックに陥る可能性も下がるのではないかと思います。
直前の模試では毎年30後半の点数を取っていますが、本試験ではいつもマイナス5点くらいの結果です。
知識を増やすことはもちろんですが、実力を出し切れる訓練として実戦形式の模擬試験をこなす必要があるでしょう。
まとめ【あきらめなければ負けはない】
本記事では全力で受験しつつ、なかなか合格できない方の体験談をご紹介しました。
どれだけ準備したとしても、本試験でのメンタルコントロールが上手くいかないとパニックになってしまいます。
緊張して本番に弱いタイプの人っていますよね。
対策するには本試験と同じ環境で模試を受けるなどの対策が必要です。
そして毎年あきらめずに立ち向かっていく姿勢は、直近で宅建試験に不合格だった方も見習わなくてはなりませんね。
合格するまで受け続ければ負けはありません。
次こそは合格を勝ち取れるように祈っております。