勉強法

【宅建の失敗談】過去問を覚えてしまう勉強法は役に立ちません【意外とやりがち】

【宅建の失敗談】過去問を覚えてしまう勉強法は役に立ちません【意外とやりがち】
  • 宅建の過去問は高得点なのに本試験では不合格だった…
  • 過去問さえできれば合格でしょ?
  • 過去問ってどうやって使えばいいの?

こんなお悩みや疑問をお持ちの方に、リアルな体験談を通じてお答えします。

結論から言うと、過去問は取り組んだ後の復習をすることが最も重要です。

本記事では過去問の丸暗記をして挑んだ方の体験談を通じて、過去問との向き合い方を解説しています。

補足

この方の宅建受験のきっかけや反省点などは他の記事でもご紹介しております。

業界未経験からの資格挑戦!市販テキストを使って宅建に落ちた話

ぜひ最後まで読んで同じ過ちをしないように心がけてください。

過去問を覚える勉強法は危険です

独学で宅建試験に挑戦したのですが、失敗したなと思う勉強法があります。

それは基礎知識をつけず、過去問を覚える事に力を注いでしまったことです。

宅建試験は毎年必ず過去問と似たような問題が出題されているので、答えを覚えてしまうのが手っ取り早いと考えたのです。

順を追って解説しますが、絶対に失敗するのでマネしないようにしてください。

膨大な暗記量から逃げ出してしまった

まずはテキストを購入したのですが、思いの他暗記する量が多いと感じたのが最初の印象です。

数ヶ月はボケーっとテキストを眺めているだけの勉強。

ある時、過去問が大切と解説していたブログ記事を読み、1度解いてみることにしました。

そのブログでは『過去問で似たような問題が繰り返し出題されている』と書いてあったので、膨大な暗記量から逃げ出したかった私は早めに過去問に手を出すことにしました。

繰り返し出題されている部分に絞れば楽に勉強が進むと考えたのです。

過去問を覚える勉強法にシフトチェンジ

過去問を何年か分か解くと、たしかに似たような問題が多々出てきました。

「それならばその問題と答えを覚えてしまえば良いのではないか」

「他の問題も覚える事で似たような問題なら分かるのではないか」

つらい暗記作業から逃げ出せる良いアイディアだと感じました。

似た問題をノートにまとめ、ひたすら何度も読み返すだけ。

  • テキストの暗記する量と比べたら、こちらの方が効率良く覚える事ができる
  • 実際の問題ですので、問題に慣れる事もできる

これは一石二鳥なのでは…なんてことを考えていました。

過去問を覚えることで何が起こるか

ここまで書いてきて何なのですが、過去問を覚えること自体は悪い勉強法ではありません。

過去問を覚える過程でテキストを併用して知識をつけていけばまったく問題ないのです。

私は知識そっちのけでただ丸暗記することに注力していました。

しかもいかにノートをキレイにまとめるか。という無駄な作業に時間を費やしたことも問題です。

過去問を覚えると錯覚します

当然ですが丸暗記すれば、過去問を解いた時の点数はかなり高いのです。

これが『自分は合格に近い』と錯覚を起こしてしまいます。

アプリなどで1問1答の過去問を解く場合もほとんど正解してしまいます。

最終的には問題文の冒頭だけを読めば解答できてしまうレベルにまで達しました。

結局のところ本試験では使えない

そんな丸暗記の勉強法では、本試験に合格することはできませんでした。

今考えると当たり前ですね。

まったく知識が身に付いてないわけですから、本試験の問題に太刀打ちできるはずがありません。

本試験では過去問と似ている問題も出題されておりましたが、微妙に文脈が違うためまったく答えられなかったのです。

過去問を覚える勉強法が敗因だと確信

この勉強方法を何年も続けていたら、手っ取り早そうに見えて合格に辿り着く事はなかったでしょう。

実際、過去問を丸暗記して挑んだ宅建試験にはまったくついていく事ができませんでした。

敗因は間違いなく勉強法です。

試験中は問題文を読み解くのも苦労しました

私は法律初学者でしたので、法律の言い回しにも慣れてもいません。

試験中は問題文を読む事も苦労する、何を聞かれているのか頭に疑問符がつきながらの受験になってしまいました。

問題に慣れているつもりでしたが、実際には過去問と同じような問題でなかった時の対処ができません。

知識がないと応用も効かない

基本を勉強していないので、まったく応用が効きません。

試験後に問題用紙を見直すと、ちょっとしたひっかけ問題には当然のようにひっかかっている始末。

自分の甘さを思い知りました。

過去問を覚えるという勉強方法にフォーカスを置くと、こういった事になりがちです。

宅建試験はそんなに甘くありません

結局のところ過去問を覚える勉強法では時間だけを無駄にしました。

宅建試験は年1回しか実施されませんので、リベンジしようにもまた1年待たないといけません。

しかも合格率は15~18%と低く、過去問を解いて覚えれば受かるような資格試験ではないのは明白です。

カンや運だけで合格を勝ち取ることはほぼないと言い切れます。

【反省点】経験は次に生かすもの

間違った勉強法をしたおかげで、次の年は過去問を上手く活用できました。

過去問は間違った箇所を基本のテキストで勉強し直して、知識を定着させるといった使い方がスタンダードかつベストです。

知識として定着させれば初めて見る問題でも答えを導く事ができます。

あくまでも過去問は過去に出題された問題として扱っていく事が良いでしょう。

過去問の点数は気にしなくてOK

過去問を解く上で、点数を気にする必要はありません。

最初の方は過去問を解くと、かなり難しく感じることでしょう。

時間配分さえもする事は出来ない事が多いと思いますが、気にせずどんどん進んでいくのがオススメ。

点数よりも間違えた問題や、解答を選択するのに時間がかかった問題を復習することに力を注ぎましょう。

まとめ【過去問を覚える勉強法は、意外とやりがち】

本記事では間違った勉強法として、「過去問を覚える勉強法」をご紹介しました。

意外とこの勉強法におちいっている方は多いです。

実はこのサイトの管理人も同じ方法で受験をして無残に散った経験があります。

しかもこの勉強法のやっかいなところは「できる気」になってしまうことなんですよね。

過去問を模擬試験のような形式でやると必ず高得点ですし、アプリなんかで一問一答をやるとほぼ正解できてしまいますので。

やはり問題を解いて、間違ったところや不安なところを丁寧に復習していく。

そんなスタンダードな勉強方法がベストですね。

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