- 宅建学習のモチベーションが上がらない
- 宅建不合格を受けて落ち込んでいる
- 仕事が嫌すぎて何もやる気にならない
こんなお悩みや疑問をお持ちの方に、宅建不合格者のリアルな体験談をお届けします。
本記事では「会社を辞めたい」というネガティブな感情を宅建勉強へのモチベーションに変換した方の体験談をご紹介します。
ネガティブな感情は時として強力な動力源となり得ます。
ぜひ最後まで読んでモチベーションを上げるヒントを見つけてください。
目次
不合格を確信したのは試験中
私は宅建の試験中、すでに「落ちた…」と確信しておりました。
自己採点をして不合格だと分かった時は「やっぱり」と思っただけです。
それもそのはずで、僕の勉強時間は平均の1/4ほどのたった100時間。市販のテキストをパラパラ見ただけの勉強方法でした。
合格点31点に対して僕は23点だったので、惜しくもなんともなかったです。
頑張らなければ悔しくも何ともない
落ちて悔しいという気持ちも特にありませんでした。
頑張らなければ悔しいという気持ちすらも湧いてきません。
でも「中途半端に勉強して時間を無駄にしたこと」については反省しました。
適当にやるんだったら下手に時間をかけずに、最初から受験しなければ良かったとめちゃくちゃ後悔しました。
こんな状態だったので来年も受けてやろうなんて気はまったく無かったのです。
不合格後にやったこと【再受験はしない予定】
不合格だと分かった後にやったことは以下のとおりです。
- 宅建教材を売る
- 落ちた事の正当化
- 民間資格の取得
もう二度と宅建を受験することはないだろうと思っていたので、参考書をすぐにメルカリで売りました。
ただ参考書を見ているだけの勉強だったので、本が非常にキレイで高く売れたことを覚えています。
正当化したところで負け惜しみにしかならない
あとは落ちたことをひたすら正当化していました。
- 国家試験だから難しくて当たり前
- 合格率15%だから受からなくて当たり前
- 理系脳だから宅建なんて持っていなくて当たり前
こんなことをひたすら自分に言い聞かせました。
また周りには、「今年は特に難しい年だった」と伝えました。誰が聞いても負け惜しみです。
他の資格で穴埋めしてみた
負け惜しみを言う自分が悔しくて民間資格の受験を始めました。
- 遺品整理士
- 事件現場特殊清掃士
- 整理収納アドバイザー
こちらは難易度もそれほど高くないので挑戦した資格です。資格をたくさんとれば周りを見返せると考えたのです。
実際はこれらを何個とっても宅建には敵わず「何その資格(笑)聞いたことない(笑)」と笑われるだけでした。
そんな無能なまま大学を卒業した僕が、再び宅建を受験することになったのです。
転機は社会人1年目【再受験を決意】
1回目の受験から2年経った「社会人1年目」22歳の時でした。
あれだけ受ける事はないと思っていた宅建の再受験を志した理由は、1回目と同じく叔父から「宅建を取って欲しい」と頼まれたからです。
ですが1回目と違う点が1つあります。
それは、ただの叔父ではなく「社長である叔父」に変わった点です。
というのも僕は1回目の受験をした2年後に、叔父の経営する会社に就職したのです。
一気に叔父と接する機会が増え、会う度に「宅建、宅建」と言われるので、渋々受けることになったのです。
再受験のモチベーションは「仕事を辞めたい」
再受験のモチベーションを保つため「宅建に合格したら仕事を辞められる」というご褒美を用意しました。
なぜなら僕は働き始めて3ヶ月程ですでに仕事を辞めたいと思っていたからです。
辞めたい理由はシンプルで、叔父の事が小さい頃から大嫌いだったから。
会社の会長である祖母の力になりたいと就職を決意したのですが、接する機会は圧倒的に叔父の方が多かったため、日に日に辞めたいという気持ちが膨らんでいたのです。
ネガティブな感情は、時に強力な動力源となります
「いつ辞めよう」「どう辞めよう」と考えていた時に、叔父が欲しくてたまらない「宅建」を利用しようと考えました。
ただ辞めるのでは負けた気がして嫌だったので、宅建を取って辞めることにしたのです。
なかなか性格が悪いですが、宅建を取ってから辞めれば「惜しい人材を失った」と多少は思ってもらえることでしょう。
前回受験の反省点を思い出す【さらにネガティブ】
仕事を辞めすことは「最高のご褒美」でしたが、正直これだけでは弱いと感じました。
なぜなら前科があるからです。1回目のように、”中途半端に勉強して諦めて落ちるだろう”という未来が想像できたのです。
なので、ご褒美の他に「落ちたら一生今の仕事を辞められない」という罰を用意しました。
自分自身を追い詰めることでさらにモチベーションを高く保つ作戦です。
嫌なことから逃げ出そうとするのは人間の性
今すぐにでも辞めたい僕にとって「落ちたら一生辞められない」というのはあまりにも厳し過ぎる罰です。
でもこれぐらいしないと宅建には受からないと感じました。
この罰があれば、難しい、分からない、眠たい、辞めたいとなっても踏みとどまれそうな気がするレベルです。
「数ヶ月死に物狂いで勉強するのか、一生嫌な上司の下で働くのか」が頭によぎり、諦めることなんて絶対できません。
この鬼畜作戦は、自分を奮い立たせるだけではなく、周りの人に対しても効果を発揮しました。
強力すぎるペナルティの副作用
この罰のおかげで良かった点もあります。それは飲み会などの誘いを断りやすくなる点です。
友人たちは落ちたら一生辞められないという罰を伝えると「それは厳し過ぎる」と、ことの重大さを理解してくれます。
なので「試験まで遊べない」と言っても「そうやな。確かに遊んでられんな。頑張れ!」とすんなり受け入れて応援してくれるのです。
そのおかげもあり、良い危機感を持ちつつ勉強に集中することができました。
結果、この鬼畜作戦が大成功で「合格」することができました。
本気で何かを得たいなら、ご褒美だけでなく自分を本気にさせるほどの罰が必要なんだと教訓を得ました。
まとめ【ネガティブな思考は必ずしも悪いとは限らない】
本記事では嫌な仕事から逃げるために宅建へのモチベーションを高めた方をご紹介しました。
「仕事を辞めたい」「あの人が嫌い」という意見は一般的にネガティブで、持たない方が良い感情だと思われる方が多いです。
時として負の感情は人間を動かす強力な動力源となります。
「宅建を取った後の未来を考えることでモチベーションを保つ」という思考は他の方も実践しています。
≫【不動産屋が語る】宅建不合格だった時のモチベーション低下対策【独立も視野に】
もし未来のメリットが思いつかない場合はペナルティを課すのも1つの手段です。
ネガティブなことから逃げるためにやる気を上げたとしても、合格に近づくのであれば間違いなく良い方法だと言えるでしょう。