- 宅建って役に立つの?
- 不動産屋なら宅建試験も余裕でしょ?
- 不動産屋に勤務してるのに宅建不合格ってダメなのかな…
こんなお悩みや疑問をお持ちの方に、宅建受験者のリアルな体験談をお届けします。
結論から言うと、宅建業に従事している方でも平気で宅建は不合格になります。
しかも毎年「宅建取れ!」という会社からのプレッシャーに悩まされている方も多いのです。
本記事では不動産屋に勤務しながら宅建になかなか合格出来ない方のモチベーション維持方法についてご紹介します。
これから不動産屋で働きたいと考える方もかなり参考になるのではないでしょうか。
目次
宅建業に従事していても普通に落ちます
私は住宅会社の不動産部で営業として働いております。
宅建の資格を持っていないとできない業務があるので、会社として宅建取得を推奨しています。
実務もやっているし知識もあるので、ある程度勉強したら簡単に合格できるだろうと思っておりました。
しかし結果は不合格。
不合格となった際は⾝体中から変な汗が出て、期待をしてくれた同僚、上司への罪悪感がものすごかったです。
1ヶ⽉ほどは周りに⼤丈夫と⾔いながらも落ち込んでおりました。
宅建試験は未経験でも挑戦できる資格
宅建試験は年に1回しか⾏われない国家資格であり、不動産業界の⽅でなくとも聞いたことのある資格だと思います。
受験をする際に特に受験資格がなく、未経験者でも受験できる資格として有名ですよね。
現に私の周りでも不動産業界に関係のない職業についている⽅や成⼈を迎えた学⽣が宅建試験に合格をしています。
業界経験者で不合格の私はダメなのだろうか
宅建試験を現役で不動産業に携わりながら不合格になった事実は、絶大なショックが襲い掛かります。
会社からの⽬、お付き合いをしている業者さんからの⽬を考えると「本当に何をやっているんだ…」と考えてしまいます。
もちろん同僚や業者さんでも何度も受験をして不合格になっている⽅もいます。
それでもかなりしっかり対策をしてのぞんだのに不合格だった私は「なんて自分はダメなんだろう…」と自分を責め続けていました。
宅建を持っていないのは不動産屋ではツライ
不動産業に携わりながら資格を持っていないことは苦痛に感じると思います。
仕事の内容としては、不動産の仲介です。
売主様と買主様の間に⼊り不動産の売買のお⼿伝いをしますが、その際に不動産の契約があります。
不動産の契約には宅地建物取引業法の規定があり、契約前に重要事項説明書を読み合わせなければなりません。
その重要事項説明書は宅建に合格して登録を済ませた宅建士しか読み合わせができないのです。
【宅建士の仕事】実務はこんな感じです
買主様へご紹介をする不動産の調査や売主様との連絡、契約書、重要事項説明書、添付書類の作成から段取り、準備まで全て私が⾏えます。
ただ「いざ契約」となるとそこには必ず宅建士が必要です。
同僚である宅建士のスケジュールを確認し、全ての書類を確認してもらい、署名捺印をもらわなければなりません。
私の場合は年に40 件ほどの仲介をします。
そのたびにいちいち宅建士にお願いするのは非常に心苦しいのです。
勉強時間を確保するのも協力があってこそ
再受験をするには、気合を入れ直して勉強をしなければなりません。
働きながら勉強時間を作るには家族、同僚の協力も必要でした。
実際、試験の2ヶ⽉前には単⽉の売り上げ⽬標を同僚と分けたり、家族も育児や家事などを率先してくれることで、なんとか勉強時間を確保していたような状態でした。
それだけの応援や⼿助けがある中での不合格は本当に⾟くなります。
自己採点後の行動を公開
宅建試験は受験後、数時間で各Web サイトが回答、本試験の合格ライン点数を予想し発表します。
そのため、受験をした数時間後には試験の合否が予想できます。
不合格を確信した私の場合は間違えた問題を確認することをとにかく徹底しました。
- 間違えた悔しさが⼼に残るようする
- 間違えた理由を考える
- 来年の受験に備える
理由はこの3点です。
間違えた問題を徹底的に復習する
間違えた問題の内容は理解出来ていたのか、そもそも全くわかっていなかったのかを確認します。
宅建試験の問題文は、読解力がないと何を言っているのかわからないことがあります。
そのため、理解をしているのに間違えを選んでしまう…なんてことも。
そもそも知識が⾜りなかったのか、問題を読み解く⼒が⾜りなかったのか、次回の試験に繋げるためには復習しておくべきです。
問答無用で再受験を決意
私の場合は恐らく、何度落ちても合格するまで受験し続けると思います。
仕事上、必須ではありませんが1⼈で不動産売買を完結させたいという意志があります。
さらに私の勤めている会社では「宅建に合格しないとではないと出世できない」というルールが存在しているのです。
⾃分⾃⾝のランクアップのためにも宅建試験に受験し、合格をしたいと思っております。
将来的には独立も視野に入れられる
住宅、不動産業界を周っていると独⽴をされた⽅がとても多くいらっしゃいます。
将来的に独⽴をすれば定年がなく、いつまでもお⾦を稼げます。
それに今の職場が嫌だったとしても「将来的に独立するためのステップ」と考えれば多少ガマンできます。
そのためにも宅建に合格しておくことは非常に重要と感じたのです。
勉強に向かうモチベーションのために考えること
私は勉強がとても嫌いなため、勉強を始めるまでがかなり苦労します。
早いと4⽉~6⽉ころから勉強を始めるのですが、モチベーションはかなり低い状態です。
そこで毎年「宅建試験に合格をすると⼈⽣がどのように変わるか」を最初に考えるようにしています。
こうすることでモチベーションを上げられるのです。
- 仕事はどのように変わるのか
- 周りの⽬はどうなるか
- 給料はいくらになるか など
⾃分が合格をするとどのような喜びを味わえるのかを想像すると⾃然と始められました。
しかし宅建試験は10 ⽉の第3 ⽇曜⽇ですので勉強も長期戦です。
もちろん勉強期間中もモチベーションが下がっていきます。
毎日継続することがモチベーションを保つカギ
私はモチベーションを保つために毎⽇勉強をするようにしています。
なぜなら1⽇でもやらないと本当に連⽇やらなくなり、記憶から抜けてしまうから。
これは実際何度も経験しています。確実にやらなくなります。
そこで私の場合は少しでもいいので勉強をするようにしました。
⽇によっては勉強時間が10 分なんて時もありましたが、モチベーションを保つためには効果的です。
「勉強時間の見える化」はかなり効果的です。
カレンダーに⽬標時間、勉強時間を全て記⼊し「見える化」をしました。
モチベーションを保つために「見える化」は効果的だと経験上知っていたからです。
しかし自分だけに見える形だとついついサボってしまいます。
私の場合、そのカレンダーを同僚や会社の上司に報告をすることでサボる癖が出ないように工夫しました。
⾒える化することで、勉強時間がそのまま⾃信に繋がります。
⽇本では無⾔実⾏という⽂化が強く裏でコツコツと勉強をしかっこいいとされています。
そこをあえて有⾔実⾏することで、⾼いモチベーションを維持することができるのです。
まとめ【宅建業者でも試験対策には苦労してます】
本記事では不動産業に従事していながら、なかなか宅建に合格できない方の体験談をご紹介しました。
1度の不合格でもかなり落ち込んでしまいます。それが複数回となるとなおさらです。
モチベーションを保つためにはやはり何かしらの工夫が必要でしょう。
「宅建を取得した未来を考える」という点は他の方も同じことをおっしゃっているので非常に効果が高いです。
≫【宅建受験】やる気が上がらない時に考えること【2回落ちた私が教えます】
他にも「勉強時間の見える化」という工夫もされてましたね。
見える化することで努力が積みあがっていく様子も可視化されるため、モチベーション維持にはかなりオススメです。
ぜひマネしてみて下さい。