- 宅建試験に落ちてしまい落ち込んでいるので仲間が欲しい
- 業界未経験で宅建試験に独学挑戦するのは無謀なの?
- 合格体験ばかりではなく不合格体験も知りたい
こんなお悩みや疑問を抱えている方に、リアルな不合格体験をお届けします。
宅建は業界未経験かつ独学でも合格を狙える資格です。
ただし難関資格と言われるだけあって、決して簡単な試験ではありません。
時間を費やして努力をすることはもちろんですが、「間違った勉強法」をしないことが重要です。
本記事では宅建試験に惜しくも不合格だった30代webデザイナー兼ディレクターの体験談と考察をご紹介します。
失敗談から得られる情報は、間違った勉強法を行わないためにも知っておくべきです。
目次
【業界未経験者の宅建受験】間違った勉強法で大失敗
30代webデザイナーが宅建に挑戦したきっかけ
私は将来、不動産を相続する可能性が高い状況です。
何も知識もなしに不動産を得てもつまらないし、出来る事なら自分で管理(賃貸・売買)してみたら面白いのではないかと思ったのが宅建試験を受けようと思ったきっかけでした。
しかし私はwebデザイナー兼ディレクターと全く不動産とは関係がない職業で、法律もほとんど無知の状態です。
最初は独学かスクールか、どうやって手を付けようか悩みました。
市販テキストを使った独学を選択
結局、子育てに時間やお金がかかる状況でスクールに通うのはむずかしいという結論にいたり、独学での受験を決意しました。
ということで市販のテキスト「TAC わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」を購入。
4月頃からそのテキストを使った勉強を始めましたが、覚える量が多すぎて挫折しかけました。
過去問を覚える勉強法が大失敗の元
7月頃からは過去問中心の勉強に切り替え。
過去問を解いていくと、似たような問題が多々出題されている事に気づきます。
そこで次のような考えが頭をよぎりました。
「参考書を読んで暗記していくよりも、問題の答えを覚えた方が効率良く点数が取れるのでないか」
そこから私は本試験の10月第3週目の日曜日まで、ほぼ基本テキストではなく過去問の問題と答えを覚える事に注力しました。
不合格の原因は読解力と勉強法
過去問の答えを覚える勉強法で臨んだ結果は自己採点で28点。
惨敗です。
試験時間すら足りずに終わってしまいました。
法律用語に慣れていない私にとっては、言葉を読み解くだけでもむずかしかったのです。
問題を正確に読み解く事に時間がかかってしまい、焦って間違えてしまうといったパターンも多くありました。
マークシートだと解答を全て埋める事自体は簡単なのでマグレ正解に賭けましたが、結果的には合格率15%という壁の高さを思い知りました。
そして1番の問題は「過去問の答えを覚える勉強法」です。
これでは問題自体を理解する力がまったく付かず、4択の答えを3択に絞る事さえもできませんでした。
【失敗から考察】宅建不合格から学んだ改善点はスピードと慣れ
大きな改善点は2つあると感じました。
- 読み解くスピードを上げる
- 問題文への慣れ
この2点です。
もちろん「過去問の答えを覚える勉強法」は捨てなくてはいけません。
読み解くスピードを上げる
問題文を読み解くスピードを上げることで心の余裕ができるため、ケアレスミスを減らすことが可能です。
そもそも本試験は2時間で50問を解かないといけません。
数字だけ見ると時間に余裕があると思いがちですが、単純に計算すると1問2分40秒ずつ。
実際には最後に見直す時間を考えると、1問あたり1分ちょっとで解答を導くレベルでないといけません。
50問しかありませんので1問のケアレスミスでも命取りになりえます。
この時間配分を頭に入れておくのは非常に重要です。
スピードを上げるカギは宅建業法
特に宅建業法はハイスピードで解ける分野。
毎年決まって20問出題されており、読み解くのがむずかしい問題はほとんどありません。
さらに暗記分野にも関わらず範囲も広くないため、得点を稼ぎやすい分野です。
土地取引の実務において実用的な知識ですので、個人的にはやりがいを感じました。
宅建業法をハイスピードで終わらせることができれば、他の分野に振り分ける時間が多くなるためスピードを上げるカギは宅建業法にあると言えるでしょう。
法律の言い回しにとにかく慣れる
権利関係の分野では民法が出題されます。民法の言い回しは慣れていない人にとっては鬼門。
問題文が長くて読みづらく、何を求められているのかがわかりません。
ただし内容は身近な事ですので、読み解くことができれば民法を理解していなくても正解を導くことができたりもします。
問題を読み解くためには分かりやすく説明してくれているyoutube動画を見ることも効果的です。
次回受験への注意点はモチベーションと法改正
次回の受験に向けての課題は以下の2点です。
- モチベーションの維持
- 法改正への対策
やる気スイッチを押した状態を維持しなければなりません。
そのためにはスケジュールをしっかり立て、計画通りに進めていくことが重要と考えております。
そしてもう1つ気を付けなければならない事は、新しい参考書で勉強していく事です。
独学ですと法改正した事さえ知らないという事にもなりかねません。
これから学習を始める方も、中古のテキストを使わずに新しいものをご用意することをオススメします。
まとめ【間違った勉強法を実践しないことが重要です】
本記事では業界未経験の宅建不合格だった体験談をご紹介いたしました。
宅建試験は難関資格ではありますが、不動産業界の未経験者が独学で合格する事は決して不可能ではありません。
ただし今回の「過去問の答えを覚える勉強法」のように間違った勉強法を実践してしまうと非常に危険なのは間違いないでしょう。
別記事でご紹介しておりますが、スクールと通信講座を駆使したとしても合格にたどり着けない方もいるのです。
正しい勉強法を実践し、根気よく学習することが合格への近道です。