- 宅建に落ちてしまってモチベーションが上がらない
- 長期間の学習にモチベーションを保ち続けられない
- 飽き性でも達成できる学習スケジュールってないかな?
そんなお悩みや疑問点をお持ちの方に、受験生のリアルな体験談をお届けします。
結論から言うと、モチベーションを保ち続けることがむずかしい方は早期に学習を開始するのがオススメです。
なぜなら長期戦に持ち込むことで「やる気が起きないときは無理しない」という選択肢を持つことが可能だから。
本記事では無理しないスケジューリングをしたことで再受験で合格を勝ち取った方の体験談をご紹介します。
ぜひ最後まで読んで合格のヒントをつかんでください。
目次
勉強時間が少なくても高得点はとれます【合格はできない】
私は宅建不合格を2回経験しています。
1回目の宅建試験が不合格だったときは、私自身納得の結果でした。
なぜなら、勉強不足を自覚していたからです。
1回目の宅建試験の勉強時間は、トータルで50時間程度。市販のテキストを読むだけの独学です。
TACの「わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」を50時間かけて読んだだけでした。
私は宅建の知識がまったくない状態からのスタートでしたので、テキストを1回読んだだけでは知識不足でした。
そのため合格は無理だろうと思って、私は宅建試験を受けていたのです。
ですから1回目の宅建試験が不合格であったことは納得の結果であり、特に落ち込みませんでした。
むしろ自己採点によるとあと3点で合格という点数をとれていたため、もう少し勉強すれば来年は合格できのでは…と前向きな気持ちだったのです。
勉強時間を増やしても点数は伸びなかった
そして2回目の宅建試験を翌年に受け、合格点まで2点届かず不合格になりました。
2回目の宅建試験が不合格だったときは、かなり落ち込みました。
前回50時間であった勉強時間を今回100時間に増やしたのに、不合格だったからです。
勉強量を2倍に増やしても、点数が伸びませんでした。
1回目、2回目の合わせて150時間も勉強に費やした時間を無駄にしてしまった、もったいないことしたなと後悔しました。
不合格後の状況分析【過去問は大事】
2回目に不合格だとわかった後は、なんでこのような結果になったのかを考えました。
原因は明白で「問題を解き慣れてないこと」です。
宅建試験は過去問と似たような問題が毎年出題されます。
そのため過去問に多く触れておくと宅建合格に近づきます。
私はテキストを読むばかりで、あまり過去問を解いていませんでした。
合格率について思うこと
宅建試験の合格点は受験者の点数によって変動します。
受験者の上位15%程度になる点数がその年の合格点になる仕組みです。
そのため合格点が35点の年もあったり、37点の年もあったりします。
私は合格点に1回目は3点届かず、2回目は2点届きませんでした。
宅建は30点程度までは簡単に点数が伸びるのですが、合格までの1~3点に大きな壁があると感じました。
モチベーションはすぐには上がりません
不合格を受けてすぐに立ち直る必要はありません。
なぜならしっかり集中して勉強時間を確保できるのであれば、短期集中でも合格は可能だからです。
再受験であればある程度ベースの知識があるのでなおさらです。
実際私もしばらくは再受験に向けて勉強する気は起きませんでした。
宅建の合否が出る12月中は、宅建のことを考えないようにしていたと思います。
クリスマスや年末年始の行事を満喫してました。
不合格を受けて2~3カ月間は気持ちの切り替え期間と割り切ってしまうのも良いでしょう。
再受験を目指す気持ちは会社の不満から
私の場合、年が明けたら再受験をしようかなという思いが沸々と湧いてきました。
現在の状況を打破したかったというのが大きかったんだと思います。
当時、私は宅建には関係のない企業に勤務していました。そこは業績が悪く、人間関係も悪くてストレスがたまる会社でした。
そんな会社にこのままいていいのかと、私は毎日自問自答をしていました。
しかし38歳で特に資格も持っていない私は、転職に踏み切る勇気がなかったのです。
転職したい気持ちがモチベーションに
私は「宅建を取得して転職しよう」と考え、再受験を決意しました。
とにかく現状を変えたかったのでしょう。
また、いままで勉強に費やした時間を無駄にしたくないとも思いました。
せっかくここまで勉強したのだから、合格しなければもったいないと思ったのです。
そんな理由で宅建試験を再受験しようと志しました。
モチベーションを維持し続けるのはむずかしい
年明けから宅建試験までの約10ヶ月という長い期間ずっとモチベーションを保ち続けるのは、私には無理でした。
もともと勉強嫌いで飽きやすい性格ですし、独学で挑戦するとなると困難を極めます。
そこでモチベーションに対する作戦を立てることにしたのです。
モチベーション低下をスケジュールに組み込む
むしろモチベーションが落ちることは当然のことだと思って行動してました。
1ヶ月、1週間の大まかな勉強のスケジュールは作りましたが、1日の詳細なスケジュールまでは作りませんでした。
それはスケジュール通りにいかないと気持ちが沈んでしまうからです。
1日うまくいかなかったぐらいで落ち込んでいたら、とても長丁場は乗り切れません。
「休むのは2日まで」自分ルールの設定
最終的に目標に達していたらいいのですから、どうしても気分が乗らなかった日は勉強しませんでした。
しかし、勉強を休む日は最長でも連続2日までと決めていました。
3日休むとモチベーションを立て直すのが難しくなって、そのままダラダラと過ごしてしまう気がしたからです。
3日目はテキストを1行読むだけでも良しとしてなんとか勉強を続け、大まかなスケジュールをこなしていきました。
マラソンを短距離のペースでは走れない
長期間モチベーションを保つには、完璧を求めすぎないことです。
理想の完璧な勉強スケジュールが100%だとしたら、70%ぐらいのスケジュールに変更しましょう。
マラソンを短距離のように走り続けるのは無理です。
宅建試験の勉強もあまり無理強いしすぎると、途中で力尽きて全くやらなくなってしまうかもしれません。
自分が最後まで続けられるペースで宅建試験を乗り切りましょう。
まとめ【長期スパンで見れば無理しなくてOKです】
本記事では宅建試験のモチベーション低下をスケジューリングでカバーした方の体験談をご紹介しました。
学習計画を長期スパンで考えれば無理して高いモチベーションを保ち続ける必要はありません。
ただし注意しなければならないのは、1度勉強する手を止めてしまうとそのまま戻ってこなくなる可能性があることです。
この方のように「休んでも構わないが2日間まで」といったルールを課すのは効果的でしょう。
もしも高いモチベーションを保ち続けるのが性格的にむずかしいと感じる方は、ぜひ早期に学習を始めることをオススメします。